世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
離れたら好きな人を思い出してしまう
宮園さんに連れていかれた時、私が思い出したのも詩優のことばかりだった。
あの時、私は別れるつもりだったのに…。
好きな人のことはそう簡単に忘れられない。
「やっぱ別れるのは無理や、って思った時にな……泰成が迎えに来てくれてな。焦った顔して謝ってくるもんやから、許したんや。
今では元通りやで」
にこにこ笑う真理亜はなんだかすごくご機嫌。
仲直りできて本当に良かった。
ほっと一安心して紅茶を飲んだら、今度は真理亜がにやりと笑う。
「京子は好きな人おらんの?」
真理亜がそう聞いた途端、京子はピタリと動きを停止。
「京子!!その反応は…!!おるんやな!?好きな人おるんやな!?」
わかりやすい反応をしてしまった京子は真理亜にターゲットにされてしまったみたい。
「そ、それよりも!た、食べようか!!」
必死に自分から話題を変えようとする京子だけど、真理亜がそれを許さず…
「誰や!?」
と言いながら迫っていた。