世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
濡れた髪をタオルで拭きながらリビングに行くと、私は詩優に手を引かれて。
連れてこられたのは寝室。
ぽすん、とベッドの上に座らせられると
「ドライヤー持ってくるから、ここで乾かして。
あと、今日はもうここの部屋から出るの禁止。わかった?」
詩優はそう言ってじっと私の目を見つめる。
…ここから出るの禁止、って……
私は冬樹くんとは話してはだめ、ということだろうか。
「…少しもだめなの?」
詩優にそう聞いてみると彼は少し不機嫌な表情をして、
「…花莉、俺の彼女だっていう自覚あんの?」
少し低い声が耳に届く。
…目の前の彼は怒っている、私はすぐにそう理解した。
……私がわがまま言ったからだ。わがまま言って無理なお願いをしたから…。
「…ごめんなさい」
そう謝ると彼は何も言わずに部屋を出ていく。
私はその後ろ姿に向けてもう一度謝った。