世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
他にも何か言われるかと思ったが、
「女3人も引き連れて、いいご身分だな?」
そんな声が聞こえてきて立ち止まる詩優。
私たちも足を止めて。
「お前らは人数多いみてぇだし、女も多いほうがいいだろ?
姫と、ついでにこの女もそっちにやるよ」
低い声でそう返して、私と明日葉を順番に指さした詩優。
「そ、そんな…っ!!!聞いて…ない!!姫だけじゃなく姉さんまでそっちに渡すなんて…!!!」
続いて聞こえてきたのは壮くんの少し高い声。
裏声ではないけれど、壮くんはもともとそこまで声は低くないからちょうどいいくらい。
…っていうかなんか意外だ。
壮くん、すごく演技が上手い。
「お前の姉貴も目障りなんだよ」
「ひ、酷い…!!!!酷すぎる!!!!」
詩優と壮くんの会話を聞いて周りの男たちが笑い出す。
「なんてひでぇ総長だ。
見た感じそのメガネの女も上玉みてぇだし、お望み通りもらってやるよ」
そう聞こえてきた声。