世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
ハチワレの仔猫は私を見て威嚇。
だから私も同じように「にゃあー!」と威嚇をし返す。
「はにゃりも可愛いから」
詩優は笑いながら私の頭を撫でてくれる。
は、はにゃり!?
花莉じゃなくて!?
“はにゃりって!?”と詩優に言おうとしたら、また猫パンチを指にされた。
そして、ハチワレの猫に威嚇される。
“こっち見ろ!”
ってことなんだろうか…。
私もまた「にゃあー!」と威嚇。
そんな戦いをしていたらワンピースの裾が少し引っ張られたような気がして…。
何かと思って引っ張られたほうをみたら、そこには黒猫がいて、私のワンピースの裾で遊ぼうとしていた。
「お、おいで…!!」
私は自分の膝を叩いて黒猫を呼ぶ。
この猫カフェでは、自分から猫を膝の上にのせたりするのは禁止。だから待つことしかできない。
私も膝の上に猫をのせてみたくて呼んだのだが、黒猫は…
私のワンピースの裾で遊ぶだけ。
その姿も充分可愛いけどね。
人生で1度くらいは猫を膝の上にのせたかったな、なんて。
私は黒猫に手を伸ばして、ゆっくり頭を撫でた。
ハチワレの猫のように噛み付いてきたり、猫パンチをされることなく…
ふわふわな頭を触らせてくれる。
続いて黒猫の喉に触れると顔を上げて、気持ちよさそうな表情になってくれて。
この子となら仲良くなれそう…?
なんて思いながら黒猫を撫でていたら喉を鳴らし始めた。