世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




「肘置き使いたかった?」




じっと詩優を見つめていたらそう言われ、慌てて首を横に振った。




「…し、詩優、猫、好きなんだね」




ドキドキしすぎて黙っていることができなくて。
彼に話題を振る。




「昔から動物は好きなんだけどさ、親父が猫アレルギーで。1度でいいから好きなだけ猫触ってみたかったんだ。
んで、猫カフェの存在知って花莉と行きてぇなって思って連れてった」




答えてくれた詩優は私の手をとって、指を絡めると恋人繋ぎに。
さらに加速していく心臓。





「そ、そうなんだ、ね」




ぎこちない話し方。
もっとなにか話を続けたいのに、ドキドキのせいで頭が回らない。




なにかしていないのも嫌で、「いただきます」と小さく言ってから手を繋いでいない反対の手でポップコーンへと手を伸ばす。




ひとつとって、口の中へ。
取ったものはキャラメルがたっぷりついているところだったみたいで、キャラメルの味が口の中いっぱいに広がった。




サクサクで、すごく美味しい。




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