世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
「俺にもちょーだい」
頬を緩ませながら食べていたら、隣から聞こえた声。
「うん!いっぱい食べて…!」
そう返したのだが、詩優は「あーん」と言いながら口を開けて動かない。
こ、これは……。
た、食べさせろ、ってこと…!?
きょろきょろと周りを見たが、人はあまりいない。
見られる心配も、たぶんない。たぶん。たぶん、ね。
私はドキドキしながらポップコーンをひとつとって、詩優の口の中へと運んだ。
すると、すぐにもぐもぐと食べてくれて。
「あーん」
飲み込んでから再び口を開ける詩優。
「!?」
まさか……おかわり!?
今あげたのに!!!
私はまたポップコーンをひとつとって、詩優の口へと運ぶ。するとすぐに食べてくれて。
詩優の食べる姿がなんだかすごく可愛い。
…3個目も、食べるかな。
もうひとつポップコーンを取ろうとしたが、
「口開けて、花莉」
詩優はそう言って、ポップコーンをひとつ手に取った。