世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
…今度は食べさせてくれる、ってことなのだろうか。
嬉しい、けど……なんだか恥ずかしい。
「早く」
口を開けるのを戸惑う私を彼は急かしてきて、私はゆっくり口を開けた。
ドキドキしながらポップコーンが運ばれてくるのを待つ。
すると、詩優は私のその姿を見てふっと笑い出した。
「!?」
な、なんで笑うの…!?
そんなに変だった…!?で、でも、詩優が口開けてって言うから開けたのに…!!!
私は頬を膨らませて、ぷいっとそっぽを向いた。
「小動物さん、可愛いからこっち向いて」
彼は私の頭を撫でて、笑いながらそう言う。
また小動物って言われた…!!
ちゃんとした人間なのに…!!
詩優が私のことを“小動物”って言うことは少なくない。今までだって何回も言われてきた。それに、今日のお墓参りの時だって。
嫌なわけじゃない。嫌なわけじゃないけど…さっきはドキドキしながら頑張って口を開けたつもりだったから……。