世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




…今度は食べさせてくれる、ってことなのだろうか。
嬉しい、けど……なんだか恥ずかしい。




「早く」




口を開けるのを戸惑う私を彼は急かしてきて、私はゆっくり口を開けた。




ドキドキしながらポップコーンが運ばれてくるのを待つ。
すると、詩優は私のその姿を見てふっと笑い出した。




「!?」




な、なんで笑うの…!?
そんなに変だった…!?で、でも、詩優が口開けてって言うから開けたのに…!!!




私は頬を膨らませて、ぷいっとそっぽを向いた。




「小動物さん、可愛いからこっち向いて」




彼は私の頭を撫でて、笑いながらそう言う。




また小動物って言われた…!!
ちゃんとした人間なのに…!!




詩優が私のことを“小動物”って言うことは少なくない。今までだって何回も言われてきた。それに、今日のお墓参りの時だって。




嫌なわけじゃない。嫌なわけじゃないけど…さっきはドキドキしながら頑張って口を開けたつもりだったから……。



< 609 / 839 >

この作品をシェア

pagetop