触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜





「聡志さん、もうこれくらいでいいじゃない?祐翔くん無事だったんだし、格好良かったぞって言えばいいのに」




「涼子さん……もっと言って?」




「調子に乗るな…!まぁ、でも、良くやった。無事に帰って来たから言えることだが少しは俺も頼れ、大事な息子なんだから」




ヤバっ………グッときた。
親父に言われるとかこそば痒い。
でも………




「……了解」




お互い顔を見ず言うもんだから女性陣に冷やかされたけど、からかうなよ……俺、今泣きそうだから。




「着替えてくる」




「私も〜」




トットットと軽快に階段を登り部屋に入ったら同じく奈那も入ってきた。




「えっ!?」




奈那!?って言いそうになって思わず口に手を当てる。
グスッと鼻をすするから泣いてるのバレちゃった。




ティッシュを取り拭いてくれる優しさ。




「ああやって不器用だけど優しい聡志パパがママは大好きなんだと思う」




「うん……」




「嘘つかせてごめんね?」




「ううん、ちゃんとその時になったら正直に話そ?」




部屋のドア前。
向かい合って密着して……額くっつけ微笑む2人。




「ヒロ……1回だけ、いい?」




何を指してるのかすぐわかる。
欲しそうな瞳。
俺が全てだと言ってくれた唇。
うん、と頷いたら首に手は回った。




触れた瞬間……身体は火照り出し心が求め合う。
深く深く溺れたい……そう願ってしまう。
小さなキスじゃ物足りない。
無事だった、俺にしかもらえない褒美。




一度離れたけどやっぱりまだ欲しくて唇を重ねる。
チュッチュッチュッって軽く触れて
「じゃあね」と出て行った。




ポ〜ッと余韻に浸り中。




半端ない破壊力………
キスひとつで骨抜きにされちゃうなんてな。
どうしよう………
溢れ出て堪らないよ………




離れたくない………










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