触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
「奈那…?もう行かないとヤバいよ…」
「ヤダ……まだもう少し……」
「もう起きてるよ…?下に居るよ…?」
早朝だけど仕事の為、親父たちは起きてて朝食を摂っている。
バレるんじゃないかとこっちはハラハラしてるのに奈那からの強引キス。
「静かにしてればバレないよ…」
だから煽んないでってば。
狭いシングルベットでくっつく2人。
あの瞳でこんなこと言われたら無視出来ないの知ってるくせに。
「ギュッてして…?」
仰せのままに。
「もっと…」
この声と視線に抗えない。
「こうやって触れるの…もう少しで毎日出来なくなるから…」
「うん…」
甘えてきたかと思えば……急に現実に戻される。
結果、俺の方が離したくなくなる。
スイッチ……入っちゃう。
「今だけ……許して……?」
奈那からの濃厚なキスに酔いしれてあっという間に溺れてく。
少しの会話や生活音なら静かな朝なら部屋まで聞こえてくる。
だから今からすることも下手すりゃ下まで聞こえてしまうんじゃ…と危機感はある2人なのに。
それでもどうして求めてしまうのだろう。
切なさに押しつぶされそうだから…?
もう少しで毎日触れ合えなくなる。
奈那の温もりも匂いも空気も……やがて消えていくんだ。
だから刻みたい。
時計を見て確認する。
親父が先に出て行って、その後少ししたら涼子さんも出て行く。
だからゆっくり時間をかけて繋がって……
奈那も抑えてた声が出て行った途端に解放される。
徐々に激しくなって、互いが置かれてる環境に高ぶりながら触発されてしまう。
愛してる………だから壊したい。
壊したい………狂おしいほどに愛してる。