キスツス
「.....なるほどな」
何か一人で納得したアオイさんはまた歩き出した。
その後ろを置いていかれないようについて行く。
「ちょ、ちょっと待ってください!
なるほどなってなんですか!一人で納得しないでくださいよ」
そんな私の方をチラッとだけ見たアオイさんは舌打ちした。
ヒイイイッ
「......お前は幻覚を見させられている」
「....幻覚?」
「お前はこの“国に住んでいる“といったが、ここはもう国ではない。
何年も前に滅んでいるんだからな」
「ほ、ろんで.....?」
「そうだ。ここにはもう生きている人はいないだろうな。
信じられないなら自分の目で見てみるが良い。
ほら、ここがお前の言う"城"だろう」
いつの間にか森を抜け、市場も抜けてきたのだろう。
いつも過ごしているわたしの、この国の、お父様の.......城..........。