懐妊秘書はエリート社長の最愛妻になりました
「こんなところでなにしてんだよ。ちょっと待ってて」
亮介は車を急発進させて地下駐車場に滑り込んだ。そのすぐ後、エントランスのドアから亮介が駆けてくる。
「なに、なんでここにいるんだよ。ってか雪まみれじゃないか」
亮介が里帆に積もった雪を払う。
「……すみません」
唇が動かしづらい。
「とにかく中に入ろう」
亮介は里帆の肩を抱くようにしてマンションの中にいざなう。
セキュリティを何度か抜けてたどり着いた彼の部屋に招き入れられた里帆は、リビングと思われる広い部屋で亮介に頭と体を拭かれた。
「なにがあった? 体中こんなに冷やして。ここなんて真っ赤じゃないか」