懐妊秘書はエリート社長の最愛妻になりました
間近で見つめる彼の眼差しに熱を感じるのは気のせいなのか。
「キミから言わせるような野暮な真似をするわけにはいかないよ。俺から言わせて」
亮介の言葉が里帆の期待を大きく膨らませる。
「里帆、キミが好きだ」
告白しようと決意してやって来たはずが、告白されるという展開に転じた。それも不意打ちの呼び捨て。これまで聞いた彼のどの声よりも甘く、刺激的だった。
「私も……。私も副社長が好きです」
うれしさなのか、やっと伝えられた安堵なのか、目頭が熱くなる。言葉にした想いが胸の奥でどんどん溢れていくのを感じた。
亮介はふっと笑みをこぼしたかと思えば、真剣な表情を浮かべる。
ゆっくりと近づく彼の唇が里帆とそっと重なり合い、すぐに離れていく。
「次はないって言ったの、覚えてるか? 今度はただでは帰さないって」