懐妊秘書はエリート社長の最愛妻になりました
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幸則と一子の自宅は店の裏手にある。昔は海水浴客を相手に民宿も営んでいたという自宅は、ペールブルーの外壁がかわいらしい二階建てだ。
亮介と里帆が訪ねると、まずは修太朗が顔を出し、幸則と一子がふたりをリビングに通した。
「先ほどはありがとうございました」
向かい合って座った夫妻と修太朗に亮介が頭を下げる。
亮介はみなみが休みだとは知らず、今日も最初に訪ねたらしい。ところが里帆のアパートもわからない。そこで、先日行ったカフェで南夫妻の自宅を聞き、里帆の部屋を教えてもらったという。
「ふたりが揃ってここへ来たってことは……」
修太朗が亮介と里帆を交互に見る。
「はい。里帆と一緒に暮らしたいと思います」
「そうか! よかった!」
修太朗の顔がぱぁっと明るくなった。
「ですが、お店もありますので、すぐというわけには」