たとえば、こんな人生も
「どうかしましたか?」


空いたお皿を持って現れたいつきさんが
キッチンで固まる私たちを不思議そうに見る


「ひなた、間違えてお酒飲んじゃったみたいで」

「ひなたちゃん、大丈夫?」

「あ、いつきさんだ~」


いつきさんに駆け寄ろうとして
つまずく私をシュカさんが慌てて支える


「だめよ。ふらふらなんだから
おとなしくしてなさい」

「だいじょうぶですよ~」


「たくさん飲んだわけじゃないみたいだけど
ひなた、相当お酒弱いのね」


……シュカさんの手、冷たくて気持ちいい

混濁する意識の中
はっきりと感じるその心地良さに目を細める


「いつき。ひなたを部屋まで
運んでもらえるかしら?寝かせてあげて」

「はい。後は俺が見ておくので
シュカさん達は続けてください」


屈んだいつきさんが
シュカさんから私を受け取って抱き上げる


……いつきさんの手もひんやりしてて気持ち良い
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