元カレと再恋愛ってありですか?
「大丈夫。落ち着け。」
そう言いながら奏介は紗那の背中をさすってくれる。
「大丈夫。」
何度も繰り返しながら奏介は紗那の体を抱きしめる。

紗那は目を閉じて奏介の言葉に集中した。

「私・・・このままだったらどうしよう。」
「大丈夫だって言っただろ。」
「でも」
「絶対に大丈夫。俺を信じろ。」
「あと2日しか休めないのに。」
いろいろな仕事のスケジュールを考えると2日が限界だ。本当は休んでいるどころではなかったがなんとか自分がいなくても仕事が進むようにチームの仲間が役割分担をして何とか繋いでくれているのが現状だった。
「大丈夫。」
奏介はそう言いながら紗那の頭を撫でる。

紗那は襲ってくる不安に負けないように奏介の声に集中した。
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