上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
とりあえず、和室に通される。
恵さんが出してくれたコーヒーに手を付ける余裕もなく、どう話を切り出そうか思案する。
無言の時間を避けたくて、意を決して2人の顔を窺いながら、話し始めた。
「哲平さん、恵さん。こちら、今私がおつきあいさせてもらってる三上涼介さんです」
「はじめまして。三上涼介と申します」
「おう。俺はしおりの父親の哲平で、こっちが母親の恵だ」
もうちょっと丁寧な言葉遣いをしてくれないものだろうか……いや、無理か。この人達は、いつでもどこでもこれで通してきた。ある意味、自分を貫いていて、すごいとも思うけど。
そんなふうに思っていると、涼介さんは座布団を降りて座り直した。
「今日は、しおりさんとの結婚の許しをいただきたくて来ました。しおりさんと結婚させてください」
そう言って、涼介さんが頭を下げるから、私もそれに倣って頭を下げる。
「おう、かしこまるのはそこまででいい。顔を上げろ。足も崩して楽にしろよ」
言葉遣いこそ雑だけど、哲平さんは柔らかく笑いながら言った。
涼介さんも言われた通り、力を抜いて座り直す。
恵さんが出してくれたコーヒーに手を付ける余裕もなく、どう話を切り出そうか思案する。
無言の時間を避けたくて、意を決して2人の顔を窺いながら、話し始めた。
「哲平さん、恵さん。こちら、今私がおつきあいさせてもらってる三上涼介さんです」
「はじめまして。三上涼介と申します」
「おう。俺はしおりの父親の哲平で、こっちが母親の恵だ」
もうちょっと丁寧な言葉遣いをしてくれないものだろうか……いや、無理か。この人達は、いつでもどこでもこれで通してきた。ある意味、自分を貫いていて、すごいとも思うけど。
そんなふうに思っていると、涼介さんは座布団を降りて座り直した。
「今日は、しおりさんとの結婚の許しをいただきたくて来ました。しおりさんと結婚させてください」
そう言って、涼介さんが頭を下げるから、私もそれに倣って頭を下げる。
「おう、かしこまるのはそこまででいい。顔を上げろ。足も崩して楽にしろよ」
言葉遣いこそ雑だけど、哲平さんは柔らかく笑いながら言った。
涼介さんも言われた通り、力を抜いて座り直す。