上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「おうい、羽場ちゃん。俺を放置するなよ」

軽口を叩いているのに、三上さんはやっぱりいつもと違って手を動かし続けている。
なにかおかしい……
おそらく、私に関することが起因となっていると思うのは、自惚れではないと思う。

「羽場ちゃーん!!」

「なんですか?」

無視を決め込んでいるのに、グイグイくる三上さんが若干煩わしくて、刺のある言い方をしてジロリと睨む。

「やっとこっちを向いてくれた。俺の任務、教えてやるよ。羽場ちゃんのプライベートを探ること!!」

あろうことか、とんでもないことを言って、ビシッと私を指差した。

「な、何を言ってるんですか?やめてください」

「いや、無理。だって俺、羽場ちゃんに興味持っちゃったし。もう気になって、気になって、夜も眠れなさそうなぐらい」

「ふざけてないで、仕事をしてください」

「してるよ。ちゃんとやってる。それで、夜できた時間で、羽場ちゃんのことを探る」

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