上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
三上さんに連れてこられたのは、素敵な洋食屋さんだった。かしこまりすぎず、とはいえ砕けすぎてない、とてもおしゃれなお店だ。
三上さんが名前を告げると、窓際の席に案内された。個室ではないけれど、仕切りがあるから隣の席や他人の目は気にならない。
「羽場ちゃん、飲み物はどうする?」
「えっと……烏龍茶にしておきます」
「そう?週末なんだし、アルコールでもいいんじゃない?ちゃんと送っていくし」
「いえ、お酒は次にって川北さんとも約束しましたから。それに、もともとそんなに飲む方じゃないので」
これは本当だ。飲んでもビール一杯ぐらい。両親が底無しに飲む人達で、一人娘の私は、いつもそのお世話をしてきた。それが染み付いているのか、それとも真面目な性格のせいか、進んで飲みたいとは思わない。
「じゃあ、俺もウーロン茶にしておくわ」
「三上さんは、お好きなように飲んでもいいんですよ?」
「いや。飲めるけれど、飲まなくても平気な質だから。それに、羽場ちゃんをちゃんと送り届けないとな」
「送ってもらわなくても大丈夫ですって」
「いや。ちゃんと送らせてよ」
なんだか、優しいのに有無を言わさないような迫力があって、頷かざるを得なかった。
三上さんが名前を告げると、窓際の席に案内された。個室ではないけれど、仕切りがあるから隣の席や他人の目は気にならない。
「羽場ちゃん、飲み物はどうする?」
「えっと……烏龍茶にしておきます」
「そう?週末なんだし、アルコールでもいいんじゃない?ちゃんと送っていくし」
「いえ、お酒は次にって川北さんとも約束しましたから。それに、もともとそんなに飲む方じゃないので」
これは本当だ。飲んでもビール一杯ぐらい。両親が底無しに飲む人達で、一人娘の私は、いつもそのお世話をしてきた。それが染み付いているのか、それとも真面目な性格のせいか、進んで飲みたいとは思わない。
「じゃあ、俺もウーロン茶にしておくわ」
「三上さんは、お好きなように飲んでもいいんですよ?」
「いや。飲めるけれど、飲まなくても平気な質だから。それに、羽場ちゃんをちゃんと送り届けないとな」
「送ってもらわなくても大丈夫ですって」
「いや。ちゃんと送らせてよ」
なんだか、優しいのに有無を言わさないような迫力があって、頷かざるを得なかった。