エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
疲れているのに悪いと何度言っても、『俺も楽しいから』と体を動かしてくれる彼に頭が上がらない。
「本当ですね。でもボロボロにしちゃいそう……」
「そうだなぁ。それじゃ今度プレゼントしよう」
ほんのり口角を上げる彼は、本棚に本を戻した。
結局、図書館でも記憶は戻らなかったが、恋人のような時間を持てたことで胸が高鳴りっぱなしだ。
髪を振り乱しながら和宏を必死に育ててきて、出産後初めて自分のために使った時間だった気がする。
十三時半を過ぎたので昼食を食べることになり、思い出のレストランをチョイスした。
とある競技場近くの大通り沿いにあるそのレストランは、特に高級店というわけでもなく、ごくごく一般的なレストラン。
「ここ、俺が連れてきたの?」
窓際の席に座ってメニューを広げると、彼が話しだした。
「というか、実はここに来たのは仕事関連なんです」
「デートじゃなくて?」