エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

私が倒れたら和宏が困るという彼の説得に応じた形で始まった居候生活だったが、こんなにいい条件、普通はありえない。

しかも、和宏の面倒まで見てもらっている始末なのだ。

いかに宏希さんに甘えているのか、よくわかった。


それに会社にはお父さまがいる。

復帰を許されるとは思えないし、宏希さんとまだ関わりがあることを知られてしまう。


黙っていると、宏希さんが再び話しだす。


「掃除はそれで構わない。ただ、俺の家から通うという条件は譲れない」


私の心の中を読んだかのような発言に目を見開く。


「なるほど。できる男は相変わらず先を読むね」


すると沖さんは口角を上げてニヤリと笑い続ける。


「パートなら部長権限で採用できる。浅海なら人事にちょっと手を回すことだって可能だろうし、社長の耳に届かないようにできる」


ふたりの洞察力にはまいる。
あっという間に私の不安を吹き飛ばした。


お茶を喉に送った沖さんは、「いい返事待ってるから」と立ち上がった。
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