エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
「もうひとりは怖い。一緒にいてほしい」
まるでプロポーズのような言葉に、胸が激しく揺さぶられ、鼓動が速まっていく。
「私……浅海さんのそばにいてもいいんでしょうか」
「もちろん強制はできない。でも、いてほしい」
私は彼の言葉にうなずいていた。
宏希さんと同じように、あの公園で再会した瞬間、なんとも言い難い感情が湧き上がってきて、冷静ではいられなかった。
あのときとっさに離れなくてはと思ったのは、彼がもう別の道を歩いて幸せに暮らしていると思ったからだ。
しかし、過去の記憶を思い出せなくても私たちのことを大切にしてくれているのは十分伝わってくるし、一緒にいると本当に心地いい。
「ありがとう。沖が、波多野さんは本当は営業統括部の仕事を続けたかったんじゃないかと盛んに言ってる。もしそうなら、是非戦力になってほしい。だけど、和宏くんを優先にしたい気持ちもわかってるからゆっくり考えて」
「はい。ありがとうございます」