エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
医師の言葉に泣きながらうなずいた。この子は私にしか守れない。
検査の結果、幸い赤ちゃんにはなんの異常もなく、私の腕やひざの傷もごく浅かった。
宏希さんが私を突き飛ばして、飛び込んできた車から守ってくれたのだ。
そのせいで自分ははねられてしまったのだろう。
検査が終わっても、宏希さんがいる初療室のドアが開くことはない。
「宏希さん。宏希さん……」
初療室の前で泣きじゃくり、ただひたすらに祈った。
それからどれくらい経っただろう。
初療室のドアが開いてドクターが出てきた。
「ご家族ですか?」
「……はい」
正式にはまだ家族ではなかったが、そう返事をした。
「安心してください。命に別状はありません。地面に頭を強く打ち付けたようで、脳震盪を起こした状態で一時的に意識がありませんが、検査の結果、脳内出血などの異常は見られません。しばらく注意しなければならないことはありますが、すぐに回復するでしょう」
「あぁ……」
よかった……。