エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

気が緩んで腰が抜けそうになると、先生が慌てて支えてくれた。


「すみません」

「ご心配でしたよね。しばらく入院になります。あと、右足の骨にひびが入っていまして、これからギプス処置をします。こちらも後遺症などは残らないと思います。もう少しお持ちください」

「ありがとうございました」


私は深々と頭を下げた。
すると、安堵の涙が床にポタポタとこぼれていった。



ギプス処置の間に警察がやってきて事情を聞かれたものの、すさまじい音がして宏希さんがかばってくれたことしかわからない。

どうやら運転手は高齢のドライバーで、駐車場の料金ゲートでブレーキとアクセルを踏み間違えたらしい。しかし、軽いケガで済んだようだ。



その後も意識が戻らない宏希さんは病棟に移された。

宏希さんの自宅の連絡先を知らなかったので、彼と同期で同じく営業統括部に所属している沖(おき)さんに電話をして、ご両親に状況を伝えてもらってある。
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