エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
「波多野さんの淹れた紅茶は、どうしてこんなにうまいのかな」
「お世辞がお上手ですね」
「本当だよ? 疲れが飛んでいく」
カップをテーブルに戻した彼は優しく微笑む。
「いつも和宏の世話まで押しつけて、すみません」
食事のあと私がお風呂に入っている間も、遊んでくれていた。
「楽しいから気にしないで。さっきの件だけど、どうも仕事を始めると波多野さんがまた倒れるんじゃないかと心配だったみたいなんだ」
「え……」
自分が寂しいからじゃなかったの?
「ママは俺の会社で働くんだから、絶対にそんなことにはならないようにすると指切りした。そうしたら『浅海さんがママを守ってくれるならいいよ』って」
まだ小さいのに、私のことをそんなふうに気遣っていたなんて。
「でも、仕事が負担になるのならもちろん断ってくれていい。こちらとしては、波多野さんの能力が喉から手が出るほど欲しいし、育児の息抜きになればと思ったけど、やっぱり大変だよね」