エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
「すぐに車を出す。玄関で待ってろ」
「えっ?」
「急げ」
まさか沖さんが手を貸してくれるとは。
藁にもすがりたい私はうなずいて玄関へと向かった。
病院に到着すると、救急受付に駆け込んだ。
「お母さん!」
付き添ってくれた幼稚園の速水(はやみ)先生が駆け寄ってくる。
「いろいろありがとうございます。和宏は?」
「今は落ち着いているようです。園でマイコプラズマが流行していますので、その検査の結果待ちです」
落ち着いているという言葉を聞いて腰が抜けそうになると、沖さんが支えてくれた。
「本当にありがとうございました。経過はご連絡します」
ようやく声を振り絞り先生に挨拶をして、帰ってもらった。
それから五分。
処置室に呼ばれて、ようやく和宏に会うことができた。
「和宏……」
顔は真っ赤なのに真っ青な唇をしていて具合が悪そうだ。