エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

「すぐに車を出す。玄関で待ってろ」
「えっ?」
「急げ」


まさか沖さんが手を貸してくれるとは。
藁にもすがりたい私はうなずいて玄関へと向かった。

病院に到着すると、救急受付に駆け込んだ。


「お母さん!」


付き添ってくれた幼稚園の速水(はやみ)先生が駆け寄ってくる。


「いろいろありがとうございます。和宏は?」

「今は落ち着いているようです。園でマイコプラズマが流行していますので、その検査の結果待ちです」


落ち着いているという言葉を聞いて腰が抜けそうになると、沖さんが支えてくれた。


「本当にありがとうございました。経過はご連絡します」


ようやく声を振り絞り先生に挨拶をして、帰ってもらった。

それから五分。
処置室に呼ばれて、ようやく和宏に会うことができた。


「和宏……」


顔は真っ赤なのに真っ青な唇をしていて具合が悪そうだ。
< 206 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop