エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
「お母さんですね。熱性けいれんで間違いありません。少しけいれんが長めだったようですが、おそらく問題ないと思います。ただ、検査の結果マイコプラズマが検出されて肺に影があります。肺炎を起こしかけているので、入院して点滴治療をしましょう」
「はい。お願いします」
入院と聞き動揺したが、ここはお医者さまに任せるしかない。
それからすぐに、フーフー唸っている和宏の手を握って励ます。
「和宏、ママだよ。気づいてあげられなくてごめんね」
今朝、食欲がなかったのが兆候だったのだろう。
もっと体調に気を配るべきだったのに、特に熱もなさそうだったので園に送り出してしまった。
「ママ」
目を閉じたままのか細い声が痛々しい。
「うん。なに?」
「ママ」
和宏はそう繰り返すだけ。つらいのだ。
「そばにいるから安心して」
そう伝えると和宏は小さくうなずいた。
「沖さん、本当にありがとうございました。お仕事……ごめんなさい」