エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
浮かれっぷり?
「なにかあったんですか?」
「おぉ、おおあり。夜中にほろ酔いで家に来て、チャイム鳴らしまくった挙げ句、ドアを開けたらいきなり抱きつかれた。気持ち悪いったらありゃしない」
沖さんはそのときのことを思い出しているのか、口元を緩めている。
「そんなことが……」
「うん。それで、俺に絶対に離さないと宣言するから、それは波多野に言えって。そうしたら、もちろん言ったと恥ずかしげもなく答えてさ。そのまま家に泊まって波多野の自慢を夜通し聞かされたんだよ。最高に迷惑だったけど、浅海の羽目の外し方を見ていたら、俺も幸せだった」
私もそれほど弾けた宏希さんを知らない。
沖さんの話を聞いていたら恥ずかしくなったものの、交際をそれほど喜んでくれたんだと思えば、私も幸せだ。
「だから、波多野は浅海のそばにいないとダメだ。アイツは会社を背負ってるから、俺みたいに自由奔放ってわけにもいかなくて窮屈だろうけど、自分の立場を鼻にかけることもないし本当にいいヤツだから。……って、知ってるか」