エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
まさか私と和宏を守るために、自分の進退までかけてくれたとは知らなかった。
お父さまはそれで私をクビにできなくなり、次はお見合いなのかも。
結婚を認めてもらえそうになくて、妊娠を選んだ彼の気持ちがよくわかる。
お父さまは、宏希さんの気持ちなんてまったく眼中にないのだ。
彼は『説得する』ときっぱり言ったが、簡単ではなさそうだ。
「身を引く……」
やっと彼の記憶が戻って、和宏と三人での幸せな生活を夢見られるようになったのに、そんなことはしたくない。
どうしたらいいのだろう。
宏希さんは和宏と暮らすことを望んでいると、毎日一緒にいてひしひしと感じる。
それなら、宏希さんを信じればいい?
「なるようにしか、ならないか……」
家族三人の生活を守りたいなら闘うしかない。
宏希さんは御曹司という立場すら捨てて、私たちを守ろうとした。
それなら、私がもっと強くならなければ。
佐藤さんになにか言われたくらいで揺らいでいてはダメだ。