エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
「忍と和宏が一緒にいてくれることかな」
「そんなことでいいんですか?」
それじゃあ、彼が犠牲にするかもしれないものと、到底釣りあわない。
「そんなこと、じゃないぞ。それが最高にうれしい」
宏希さんは、つい先ほどまで顔を真っ赤にして怒っていた人とは思えないほど柔らかい笑みを浮かべ、私の顎に手をかけて甘い唇を重ねた。
久々に長時間和宏から解放されたので、ふたりでワインをたしなむことにした。
「忍はそれだけ?」
「もうずっと飲んでないので、酔ってしまいそうで」
私が一杯だけでやめたところ、彼に驚かれてしまった。
和宏を授かるまでは、もう少し飲んでいたからだ。
「和宏のためだよね」
「それもありますけど、忙しくて、私も一緒にコテンと寝てましたし」
妊娠、出産、そしてなんとか出た母乳を飲ませていた間は、アルコールは一滴も口にしなかったが、その後も飲んでいる暇なんてなかった。