エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
「無理だなぁ。和宏くんたちがここに来てくれる前に、このオムライスが食べたくて何度もチャレンジしたけど、焦げ焦げになっちゃってさー。ケーキなんて作り方もわかんないよ」
付き合っていた頃は料理なんて一切しなかったのに、オムライスを作っていたの?
それも、記憶の奥のなにかがそうさせていたのだろうか。
私は驚いていた。
大きめに切ったケーキもペロリと平らげた和宏は、「お腹パンパン」と満足そうにつぶやいている。
そしてようやく靴を脱ぎ、ソファに寝転がった。
「和宏、お行儀が悪いわよ」
「いいよ。俺もお腹いっぱい。ママのお手伝いの前にちょっと休憩」
宏希さんは和宏が寝転がるソファを背もたれにして床に座った。
すると和宏は、彼に甘えるようにうしろから首に手を回してつかまっている。
「僕、パパより浅海さんがいいな」
突然の和宏の言葉に、テーブルを片付けていた私の手が止まった。
そして、宏希さんと顔を見合わせる。