エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
それって……。
パパはいらないけど、宏希さんにいてほしいってこと?
宏希さんは大きく目を見開いたあと眉間にシワを寄せ、泣きそうな、それでいてうれしそうな複雑な顔をした。
私が唖然として動けないでいる間に、宏希さんは和宏を抱き上げて自分の膝の上に座らせ向きあった。
「和宏くん。俺と、家族にならないか?」
「家族?」
「そう。ママと和宏くん俺と、ずっと一緒に仲良く暮らしていくってことだ」
和宏の反応を、息をするのも忘れて見守る。
宏希さんは和宏を見つめたまま動かない。
「浅海さん、ママと結婚するの?」
家族という言葉からすぐに結婚に結びつくのにはびっくりしたけれど、和宏ははっきりと尋ねている。
幼稚園で家族ごっこをするとは聞いたが、そういう話もするのだろうか。
「和宏くんがそうしてもいいなら、結婚したい。ママのこと、大好きだから」
子供相手だからといって適当にごまかさず真摯に話す宏希さんは、私への想いまで打ち明ける。