エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
「ママー」
和宏は突然立ち上がり、私のところに駆け寄ってくる。
「浅海さん、ママのこと好きだって。結婚したいって」
「えっ……。うん」
それは聞こえていたけれど、嫌だという意思表示?
緊張で手に汗握る。
しかし、私の焦りとは裏腹に和宏の表情は明るい。
「僕と家族になってくれるって。ママは浅海さんのこと好きじゃないかなぁ?」
「和宏……」
それって……。
私はしゃがみ込み、彼と視線をあわせる。
「ママも浅海さんのことが大好きだよ。和宏と浅海さんと家族になりたいよ」
「ホント?」
「うん」
返事をすると、バタバタとまた宏希さんのところまで走っていく。
「浅海さん、ママも大好きだって」
聞こえているのに。
小さな伝言係の行動に、目頭が熱くなる。
「うん。ありがとう」
宏希さんの声が微かに震えている。私と同じように胸がいっぱいなのだろう。
「結婚する?」
「いいの?」
「うん! 浅海さん、パパになってくれる?」
「もちろんさ」