エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

それを聞いて深いため息をつく父は、再び宏希さんに視線を戻した。


「二度と忍を泣かせないと誓ってくれ」

「もちろんです。忍さんにどれだけ負担をかけたか、わかっているつもりです。今後、必ず恩返しします」

「それと、時々和宏くんを連れて顔を出しなさい」


眉間のシワは相変わらずなのに、照れくさそうに言う父に、目を瞠る。

許してくれたの?


「お父さん?」

「仕方ないだろ。あんなにかわいい子を連れてこられて、嫌と言えるか!」


怒っているのか喜んでいるのか、ちょっと不貞腐れたような顔で言い放つ父に、もう一度頭を下げる。


「ありがとう。もちろん、また来ます」


私の返事にうなずいた父の表情からは、怒りが完全に消えていた。
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