エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

三人で迎えた初めてのお正月は、洋風のおせちを作って皆で食べた。

宏希さんは日本酒を口にしながら、甘える和宏を膝に抱く。

和宏は今まで一緒にいられなかった時間を埋めるかのように、いっそうべったりとくっつくようになったのだ。


「浅海さん、それおいしいの?」
「おいしいよ。でも大人になってからだな」


お猪口に興味津々の和宏は自分からのぞき込んだくせに、「くさーい」と顔をしかめている。


「あはは。まだ早い」


些細なことで笑いあえる幸せ。
こんな日がやってくるなんて。

ただ、宏希さんの両親にはまだ許しをもらえていない。

けれども、こうして三人で暮らすのにこれだけ時間がかかったのだから、焦らずに進もうと決めていた。



正月明けの勤務は、なかなかハードだった。


「波多野、ちょっと頼む」


沖さんがなにやら頭を抱えて私を呼んでいる。
その傍らには坂田さんが立っていた。


「なんでしょう?」

「これ、明日クライアントに提出する資料なんだが、足りないところだらけなんだ。俺、ちょっと別件があって、手伝ってやってくれない?」

「わかりました」
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