エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

厚意をありがたく受けることにして、スポーツ飲料を三本購入して戻ると、和宏は宏希さんに蹴り方のコツを教わっている。

宏希さん、サッカーできるんだ。
彼はたしか野球少年だったはずだ。

ふたりの様子を木陰のベンチに座って見ていると、しばらくして和宏がこちらに走ってきた。


「ママ、喉乾いた!」
「浅海さんがジュースを買ってくださったのよ。お礼を言って」
「ありがとう!」


くるっと振り返り宏希さんに頭を下げる和宏だけど、早く飲みたくてたまらない様子ですぐにこちらを向く。


「ちょっと。お礼は丁寧にしなさい」
「いいよ。ちゃんとありがとう言えたもんな。偉い偉い」


宏希さんは和宏を甘やかす。


「ママ、開けて!」


ペットボトルのキャップをまだうまく開けられない和宏は私にせがむが、それを宏希さんがスッと奪った。


「ママ、握力ないから俺がやるよ」
「えっ……」


彼はすぐにキャップをひねって開け、和宏に渡した。
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