秘密の恋はアトリエで(前編) 続・二度目のキスは蜂蜜のように甘く蕩けて
 叔父の授業を受けるのもはじめは違和感があったが、とくに隠すこともないので気楽であった。

 が、この1時間半は長かった。

 素知らぬふりをしなければと、そればかりに気を取られてデッサンどころではなかった。
 それに、他の子が靭也に熱い視線を送るのもうれしいものではなかった。

 とにかく、一刻も早くチャイムが鳴ってほしかった。
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