秘密の恋はアトリエで(前編) 続・二度目のキスは蜂蜜のように甘く蕩けて
 5時間目が終わったとたん、美岬に手をひっぱられてカフェテリアに連れこまれた。

「ランチのときは邪魔が入ったから、もう気になって、気になって。午後の講義、ほとんど耳に入ってこなかったよお」

「別に……とくに話すことないけど」

「だめだめ。ちゃんと馴れ初めから話してくれなきゃ」
 話をしないと、とても納得してくれそうにない。
 
 仕方なく、靱也と出会った日のことから話しはじめた。
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