秘密の恋はアトリエで(前編) 続・二度目のキスは蜂蜜のように甘く蕩けて
「でも、小6から思い続けてたって、何ていうか、夏瑛らしいといえばそうだけど、今どき、あんた、いつの時代の人? って感じだね」

「やっぱ、そう思う? でも、どうしても靭先生のことしか目に入らなくて」

「なにそれ。たんなるノロケだよ。まあ、でも、たしかにカッコイイもんねえ。気持ち、わからないでもないけど」

「もちろん、外見に惹かれたところもあったけど、それだけってわけじゃなかったんだよ」

「それじゃあ、好きになったきっかけは?」

「もう、芸能人へのインタヴューじゃないんだから」と文句を言いつつ、これまで誰にも打ち明けられなかったこともあって、次から次へと話が溢れだしてきて止まらなくなってしまった。
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