秘密の恋はアトリエで(前編) 続・二度目のキスは蜂蜜のように甘く蕩けて
 それからはもう何がなんだかわからなかった。
 気が遠くなるような長い愛撫のあとで、靱也が夏瑛の中に分け入ろうとしたとき、その衝撃に思わず全身をこわばらせた。

 靭也はいったん腰をひき、夏瑛の艶やかな髪の毛を優しく撫で続けた。

「力を抜いて。怖くないから……」

 もう一度、靭也は夏瑛のなかに入ってこようとした。

 でもどうしても身体に力が入ってしまう。
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