陰の王子様
そして事件は突然起こった。
朝起きて着替えをする私と、それを手伝ってくれてるスズ
すると、部屋のドアがドンドンと強く叩かれる。
何事かとスズが慌ててドアに向かい、私は慌ててドレスを整える。
「どちら様ですか!」
「ライラよ!」
その声が私にも聞こえ、急いでスズの後を追い、ドアへ向かう。
スズがドアを開けると、ライラ様は部屋に押し入るような形で入って来た。
「何事ですか!?」
スズが側に来た私の前に立って、警戒している。
対するライラ様は険しい顔をしながらも、口元は上に上がっている。
「レティシア・コヴィー、あなた男と会っているのではなくて?」
一瞬、体が固まった。
…でも、イオ様はあの時スズと同じ格好をしていたし、イオ様とはあれ以来会っていない。
「何をおっしゃっているのか、私には分かりません。」