このままじゃ終われない
「じゃあ夏南、心司くん、また明日ね!」
「う、うん!塔子も気をつけて帰ってね!」
「ありがとう!ばいばーいっ!」
笑顔で手を振って帰る塔子。
「…」
「…」
あたしと心司にはしばらく会話がなかった。
んーーーもっ!
なんなのよっ!
「ねぇ心司、あんたいつから塔子と仲良いわけ!?」
「ん?んー、少し前かな?」
「少し前?なんで?」
「なんでって…俺に女友達がいたらそんなに変かよ」
「いや変じゃないけどでもっ!」
「でもなんだよ!?」
暑さとよくわかんないモヤモヤでケンカもヒートアップ。
「っ…なんでもないっ!あー暑い暑い!家帰ってねる!じゃあねっ!」
「おい何キレて…おいっ!」
あー、暑い暑い。
暑いせいで、イライラする。
なんなのまったく。
自転車で走ると風が気持ちいい。
家に帰ってもすることないしなぁ…
ちょっと川辺にでもいこうかな。