秘密の片想い

「シー!」

 俺の声に反応したのは、横たわっているシーの隣で、静かに遊んでいた莉乃ちゃん。

 俺を見るなり、火がついたように泣き始めた。

「わわ、ごめん。驚かすつもりじゃなくて、お母さんが大丈夫かなって」

「ママ〜、ママ〜」

 泣きたいのはこっちだよ。

 そう思いつつ、シーに縋り付こうとしている莉乃ちゃんと一緒に、シーの様子を確認する。

 息遣いは荒く、体が熱い。

「ごめん。莉乃ちゃん。一旦、ママを運ぶから」

 シーを抱き上げると、莉乃ちゃんの泣き声はますます大きくなる。
 急いでシーをベッドに寝かせ、大泣きする莉乃ちゃんを、こわごわ持ち上げてシーの隣に座らせた。

 次第に喚くような泣き方から、ヒックヒックという泣き方に変わる。
 シーの隣にいるせいか、泣き声は小さくなった。

 それとも俺を視界に入れないように、こちらに背を向けて座らせたせいかもしれない。
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