愛は惜しみなく与う④
響はキョロキョロとあたし達を見回して、みんないる…と呟いた


そんな響をすこしどけて、起き上がっていた朔の顔が、目の前に来るようにしゃがむ


朔は、咄嗟に視線をバッと逸らそうと顔を動かしたが、そんな行動予測済みのあたしの手に阻まれる


「お、おま!人の顔つかむな!」

「視線そらすしやろ!」


両手で朔の顔を挟み込みがっつり固定する

少し顔の熱い朔は、顔を逸らせれないから、必死に視線を下に落とした

なによ


「ばーーーか!!朔のばか!!」


ビクッとしてその目はあたしを捕らえた



「あたしが朔の負担になるのは嫌や!」



思いっきり大きな声で言ってやった。だってほんまにそう思ってるから。
朔があんな悲しく笑ってしまったのは、あたしのせいやと思う

でも


違ったんかな



「お前自意識過剰すぎ」

「え?」


泳いでいた目はキッとあたしを睨んだ



「家のことだって言ってんだろ?誰もお前が関係してるって言ってねぇ。関係ねーんだよ」



アホなあたしでも分かった


距離を取られたこと
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