再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「そんなの決まってるよ。翔くん。」

そしたら菜莉がにっこり笑って落ち着いた笑顔で俺の手の上にそっと自分のそれを重ねた。

「わたしたちonly oneなんでしょ?」


「え?」


「だから、一生一緒にいるんだよ。」


そして、ほんとに静かに…包み込むように笑った。

「菜莉…」


俺はその笑顔に…なんでかわかんないけどものすごく安心して…なんか目に見えない繭みたいな中に包まれてるような気がした。


「今日みたいなことが起きれば、2人で撃退すればいい。それに…菅野くんみたいに助けてくれる人だっている。翔くんはツケが回ってきたっていうけど、翔くんがいろんな女の子を笑わせて喜ばせたっていうツケだってあるから、悪いことばっかじゃないよ。」

菜莉の言葉が俺の心ん中どんどんあったかくしていくのがわかる。

「翔くん…わたし1ヶ月離れてわかったの。ほんとにほんとにわたしたちonly oneなんだって。絶対離れちゃいけないんだって。」

そして菜莉が背筋をピンッと伸ばした。

「だから…」

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