再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「待て!」

俺もピンッと背筋を伸ばすと、菜莉の手に包まれた手を逆にして、俺が包み直した。

そしてそのまま立ち上がり、菜莉の目の前に移動した。

「菜莉…立って。」

静かに立ち上がった菜莉の瞳をまっすぐ見つめた。

深い深い眼差し。
俺をずっと見つめ続けてくれる…
愛しい瞳…

「結婚…しよ。」

菜莉の瞳の奥深くを見つめたまま言うと、瞳の奥が輝き始めた。

そして、菜莉はコクリとうなづいた。

「はい。」

ずっと見つめあったまま…だった俺たちは、ふわっとお互いを抱きしめて…そして…深い深いキスを味わった。

よく知ってる味。
けど、どんなに知り尽しても…味わいたくなる大好きな味…

「愛してるよ菜莉。」

「わたしも…愛してる。」

そしてやっぱり…俺たちはそのまますむわけがなく…

パスタは置きっぱなしでベッドに直行する。


全ての布をぜんぶはいで素裸になった俺たち。

「菜莉。ちょっと待ってて。」

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