一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
匡に身体をクルリと回転させられたかと思ったら、彼が値踏みするように私を見て楽しげに微笑する。
「なかなか似合ってるじゃないか」
ペンダントトップに彼が触れ、心臓がトクンと高鳴った。
お願い!もう離れて!
心臓が飛び出しそう。
堪らずギュッと目を閉じれば、首筋に彼の吐息を感じて次の瞬間なにかが触れてチクッとした。
な、なにされた?
恐る恐る目を開ければ、匡が妖艶に微笑んでいて……。
「お前、他の男の前で絶対今みたいに目を閉じるなよ。襲われるぞ」
「今……なにしたの?」
首筋を押さえながら聞けば、彼は男の色香が漂う顔でペロッと唇を舐めた。
「ちょっとマーキング。久野さんには気をつけろ。あの人、多分お前に気がある」
彼の忠告にギクッとする。
実は昨日の夜、私、優里、直君、それと久野先生の四人で大学近くの洋食屋へ行った。
私は飲まなかったけど、他の三人はワインを飲んで優里が酔っ払って、ひとりで帰らせるのが心配だったから、直君に彼女を送ってもらったのだ。
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