一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
私と久野先生はまだ帰らず、話をしていたのだけど、先生が私の復学をうちの両親に相談したらしく、私の病気のことがバレてしまった。
アルコールを飲んだせいか、先生はちょっと感情的になっていて、私に言ったのだ。
『佐々木さん、僕と付き合わないか?ずっと君のことが気になっていたんだ』
多分、私への同情からだと思う。
先生は優しい。
本気にはせず、『今日はもう帰ります』と言って聞こえなかった振りをしたら、先生も追ってきて私の手を掴んだのだ。
『僕が送る』
それでどうやって断ろうかと困っていると、タイミングよく匡が迎えに来た。
「お前、目が泳いでるぞ。久野さんとなにがあった?」
匡の声にハッと我に返る。
「き、昨日も言ったけど、なにもない。し、心配し過ぎだよ」
気が動転して声がうまく出ない私を彼は面白そうに見つめた。
「そういうお前は動揺し過ぎ。もっとマーキングしておくか。うちで預かってる以上、変な虫がついたら困るんだよな」
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