一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
彼の発言に慌てた。
「ち、ちょっと……待ってよ。私、ペットじゃない」
ブンブン首を横に振って拒否するが、彼が私の両手を掴んで壁際に追い込む。
「さあ、これで逃げられない。次はどこにマーキングしようか?」
匡の目が妖しく光ってゴクッと唾を呑み込む。
「匡……冗談はそれくらいに」
匡の頭が私の胸元におりてきたその時、長谷川さんの声がした。
「匡様、お取り込み中のところすみません。そろそろ行かないと遅刻しますよ」
あまりに動揺していて気がつかなかったけど、リビングのドアのところに長谷川さんが立っていた。
彼を見てカーッと顔の熱が急上昇する。
やだ。恥ずかしいところを見られちゃった。
長谷川さん、いつの間に入って来たのか。
匡は普段と変わらぬ様子で腕時計を見て、私から離れる。
「おっ、もうそんな時間か。じゃあ、行ってくる」
目を細めてセクシーな笑顔を向ける彼が憎たらしい。
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