一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
「うん。でも、それで安心は出来ないから、他のとこも探そうと思って。留年したから今度は慎重に行動することにしたのよ」
この説明なら彼は信じるはず。
私の話に納得したのか、匡は小さく相槌を打った。
「なるほどね。それにしてもおじさんやおばさんはよく俺のところに住むのを許したな」
「うちの両親は匡のとこなら安心だって」
それは本当の話。
私の両親は匡のことをとても信頼しているし、実の息子のように思っている。
「京介は?あのシスコンは絶対反対すると思うが」
京介というのは私の兄のことだ。
世界的にもその名を知られている建築家で、今はアメリカを拠点にして仕事をしている。
私のことを溺愛していて、【今日はナンパされなかったか】とか【変な男に付きまとわれていないよな】とか、毎日メールをしてくるちょっと面倒な兄だ。
「お兄ちゃんには言ってないよ。ニューヨークにいるし、たとえ反対しても無駄だけどね」
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