一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
「次からは前もって知らせておくように。急な連絡だとすぐに気づかないからな。長谷川が珍しく慌ててたからなにかと思った」
ああ。だからふたりで受付まで駆けつけてくれたのか。
「ごめん。もう二度としないから」
反省してそう伝えたら、匡は顔をしかめた。
「お前ね、それだとお前のことを『婚約者』だと言った俺の立場がなくなるだろ。じゃんじゃん作って持って来い」
「じゃんじゃんって……」
彼の発言につい笑ってしまう。
自己嫌悪に陥っていた私だが、匡のお陰で少し元気になった。
匡、ありがと。
生姜焼きを食べる彼をじっと見ながら、心の中でそっと呟いた。



その後、長谷川さんがタクシーを呼んでくれて大学に行くと、正門の前で直君にばったり会った。
「直君も今日は午後からなんだ?」
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